一文字と向き合う時間が、心を落ち着かせる
文字を書くことは技術の習得だけで終わらない。高橋書道教室が壬生町で見つめているのは、筆を握る時間そのものが持つ力だ。一文字ずつ丁寧に書き、お手本とよく見比べながら進めるうちに、集中力や忍耐力が自然と養われていく。自分自身と静かに向き合う時間は、慌ただしい日常のなかでは得がたい。幼児から大人まで、それぞれのペースで筆を運び、美しい文字を書く喜びを積み重ねている。
指導するのは書歴40年以上の師範、高橋寳准氏。栃木県下都賀郡壬生町壬生丁に教室を構え、東武宇都宮線の駅から徒歩約9分の場所にある。少人数制のレッスンで、一人ひとりの進度や個性に合わせて筆先を見ていく。トメ・ハネ・ハライといった基本動作をゆっくり確認しながら、文字全体のバランスへと意識を広げていく指導が、書に向かう落ち着いた時間を支えている。
大人にも子どもにも、それぞれの実りがある
高橋書道教室に通う年代は幅広い。子どもにとっては、正しい字形が学校の授業での自信につながる。大人にとっては、日常で使える実用的な美しい文字が手に入る。古典や実用書に挑戦できるコースも用意されており、生涯にわたって役立つ書のスキルを習得できる。年齢や目的が違っても、それぞれに得るものがある場所だ。
教材には書道誌「日光」の手本を使い、学習指導要領に準拠した内容で進める。毛筆だけでなく硬筆にも対応し、鉛筆やペンの持ち方、書くときの姿勢から丁寧に伝えていく。師範には小学校の学童クラブでの支援員経験があり、子どもがつまずきやすいポイントを心得ている。個人的には、書を「心の成長」の場として据えている姿勢に、40年の書歴を重ねた師範ならではの落ち着きを感じた。
手ぶらと自由選択制が、続ける負担を減らす
続けやすさへの配慮も行き届いている。習字道具はすべて教室で用意し、月謝に貸出料が含まれるため毎回手ぶらで通える。お稽古日は毎月のカレンダーから選ぶ自由選択制で、学校行事や家庭の予定に合わせて柔軟に組める。無料体験は2回まで、子供向けの月4回書道コースは月額6,000円。始める前に教室の空気を確かめられ、始めた後も無理なく通い続けられる。


