一冊の本から伝わる、講師の原点
ローフードスクールルチアを語るうえで欠かせないのが、講師の著書『摂食障害を乗り越えた 奇跡のローフード』だ。15年にわたって摂食障害に苦しんだ講師自身が、食べることへの恐怖や罪悪感、体重への執着と向き合い、そこからどう抜け出したのかを赤裸々に綴っている。ローフードとの出会いや、その効果、実践方法、さらに手軽に取り組める12種類のレシピまでを収めた一冊だ。
本のなかでローフードは、加熱しない生の食材を活かして酵素や栄養素を最大限に取り込む食事法として紹介されている。基礎知識から始まり、摂食障害を乗り越えた先に見えた新しい自分への道筋を具体的に示す構成だ。教室の指導が、この個人的な体験に深く根ざしていることが伝わってくる。
経験に裏打ちされた、寄り添う指導
講師は、食べたもので身体や心、考え方が大きく変わることを自らの人生で経験してきた。だからこそローフードスクールルチアが掲げるのは、我慢を続けるダイエットではなく、しっかり食べながら美しさを育てるという考え方だ。同じ悩みを持つ人に寄り添い、丁寧に指導していく姿勢が教室の土台にある。
浜松市中央区下石田町の自宅教室では、少人数制の落ち着いた空間でレッスンが進む。未経験でも大丈夫か、特別な道具が要るのかといったよくある不安にも、わかりやすい説明で応えている。個人的には、痛みを知る人が教えるからこそ届く安心感が、この教室の何よりの強みだと感じた。
食べる幸せを、次の人へ
ローフードスクールルチアの願いは明確だ。一人ひとりが自分の魅力に気づき、楽しいと思える人生を送ってほしい。その思いから、甘いものを楽しむ余裕を残しながら健やかな身体の変化を目指せるよう、小麦粉や白砂糖を使わないギルトフリーなスイーツの作り方も交えて指導している。
受講者からは、薬に頼らない生活になれたことに感動したという声や、食生活を変えるだけで身体がここまで変わるのかと実感したという声が寄せられている。かつて食べる幸せを取り戻した講師が、今度はその力を次の人へ手渡していく。本という形で外にも開かれたローフードスクールルチアの活動は、教室の枠を越えて広がっている。


